9月第1日曜日は「健康の日」、9月9日は「救急の日」となっているので、その2日間を合わせて「2023健康救急フェスティバル」が開催されました。今年は市制80周年を記念して、春日井市役所及び文化フォーラム春日井が会場となり、多くのイベントが開催されました。初めに文化フォーラム春日井にて、オープニングセレモニーが行われました。
市長さんのご挨拶、来賓ご挨拶に続き、歯の健康家族コンクール表彰、救急医療功労者表彰、救急業務協力者表彰に続き、1日救急体調の辞令交付で保育園園児のかわいい姿に会場が和やかになりました。その後、書道家RIHO氏による書道パフォーマンスが行われました。春日井生誕伝説のある小野道風の由来である「柳と蛙」を題字とし、見事に和歌を書き上げました。
その後、視聴覚ホールで講演会やトークショーが開催されました。初めに隈井医師会副会長さんより「上手な医療のかかり方」と題し、かかりつけの医師を持つことが大切であるとお話いただきました。その後、トークショーが開かれ、プロフィギュアスケーターの鈴木明子氏からお話を伺いました。18歳の頃、選手として一番活躍できる時に「摂食障害」となり、その体験談を伺いました。
「太ってはいけない」という思いから、食事が食べられなくなり体重が30キロ前半になってしまったそうです。体力もなくスケートも出来ず、引退も考えたそうですが、このまま病気が治っても何も残らないのはいやだと立ち上がり、病気の克服と選手として大会への復帰を果たしました。その後、オリンピックに日本代表として2度も出場され、現在もプロスケーターとして大活躍されています。
ご自身の体験談はとても説得力があり、お話も本当に上手であっという間に時間が過ぎてしまいました。自分の体験をこれから活躍されるアスリートたち、特に女性アスリートや学生の皆さんに、食事制限や無理をして良い成績を目指すのではなく、人生の中の一部としてとらえて、楽しく選手生活を送ってほしいと伝えていきたいと心強く話されました。会場から大きな拍手がありました。